■Chris Standring (クリス・スタンドリング)■



【おすすめのギタリスト】
ギタリスト名:Chris Standring
出身地:イギリス
誕生:1960年
活躍期間:1980年代~現在
ジャンル:スムースジャズ
在籍歴: Solar Systems

 イギリス、バッキンガムシャー州生まれのジャズギタリストです。

 スムースジャズの作品を多く発表し、ビルボードのコンテンパラリー・ジャズ・アルバムのトップテンに入る複数の作品などで広く支持されています。

 6歳でクラシックギターを学び、ジャズも聞きながら育つうちに、ロンドン音楽カレッジに進み、在籍時に、クラシック音楽とともにジャズの素晴らしさを楽しみました。

 カレッジを卒業後、イギリスで10年ほどギターを磨きました。

 1980年代にアメリカを何度か訪れ、その時からウエストコーストのサウンドが気に入っていた彼は、1991年にロサンゼルスに居を移し、セッションプレーヤーとして活躍していきました。

 その間、Marc AntoineやPeter White、Bob Jamesなどとも共演しました。

 1996年にジャズバンド、Solar System(ソーラー・システム)を率い、1998年にファースト・ソロ・アルバム「Velvet」をリリースし、ソロ活動も充実していきます。

 その後、「Hip Sway」(2000年)など、2023年までに十数枚のソロ・アルバムを発表していきます。

 クリス・スタンドリングのギターは、リラックスしながらも洗練され、1970年代の雰囲気を残し、R&Bやラテン風などが交差し、心地よいサウンドであり、作曲者としても評価の高い多くの作品を生み出しています。

 

【アルバムの紹介】
アルバム:Simple Life
発表:2022年
スタイル:スムースジャズ
イメージ: 聴きやすい、リラックス

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 全曲がギターインストです。

 2000年頃から、およそ1、2年で1枚のアルバムをリリースしており、オリジナル曲アルバムとしては、「Real Life」(2020年)以来となり、リーダーアルバムとしては14枚目です。

 作曲、アレンジ、プロデュースは、全曲がクリス・スタンドリングによるものです。

 また、彼は、ギターの他に、全曲でキーボードとプログラミング(シンセ、ドラムループ)を担当しています。

 ベースとドラムは、これまでのようにAndre Berry(アンドレ・ベリー)と Chris Coleman(クリス・コールマン)が堅実に、タイトにリズムセクションを支えています。

 曲により、ファンキーであり、リズミカルであり、美しい旋律であり、ブルージーでありと、多様なサウンドを楽しめるとともに、いずれの曲も心地よさが残り、いつまでも聴けるアルバムです。

 オープントラックのShadow of Doubtは小気味よい曲で、彼自身が、Princeのベースラインを取り入れた曲と語っています。

 次のThank you BootsyについてもBootsy Collinsのファンキーなベースラインが気にいって、それを取り入れながら作曲したと語っています。

 さらに、5曲目のFace to Faceは、PrinceとBootsyの影響を受けた曲と語っています。

 Change the Worldはシングルでもリリースし、ビルボードでNo.1となっています。

 Ain’t Nothin’ But A Thingはライブのために作曲した曲とのことで、Rodney Leeのオルガンがフューチャーされ、楽しい曲になっています。

 No Two Ways About Itは、さりげない曲にも感じますが、洗練されたとてもノリのよい曲です。

 Too close for Comfortは美しい曲で、題名の通り、癒される曲です。

 最後のAnd the Show Goes Onはメロウで美しく、彼自身の“これからも平常心で、真剣に音楽に向き合っていく姿勢”を示しているかのようです。

 ライナーノーツによると、このアルバム制作前の2021年に、彼は心臓発作を起こし、入院しました。

 それまで健康だった彼は、突然の出来事に戸惑ったのですが、一方で、そのことにより「人生で何が大切か?」「これからをどう生きるか?」という問いに、生まれて初めて真剣に向き合うことができたと述べています。

 そして、それらの問いへの答えは、「愛する人たちと過ごし、今のこの瞬間を生き、喜びをもって物事を行い、そして人を思いやる」ということであり、それがタイトルのSimple Thingsとなるようです。

 ライナーノーツの最後には、彼の大切な言葉として、“joy(喜び)、positivity(積極性)、hope(希望)、a little sadness(少しの悲しみ)、そしてsoul(魂)”が並べられています。

 彼は、音楽には知的なものや技巧的なものより、気持ちが“本物“であることが大切だとも語っています。

 ファンキーでブルージーな味わいが満たされた中で、派手さを求めない、調和のとれた、上質なサウンドが楽しめるアルバムです。


 
収録曲(ギターインスト:赤字)
1. SHADOW OF DOUBT
2. THANK YOU BOOTSY
3. CHANGE THE WORLD
4. A THOUSAND WORDS (FOR SAMANTHA)
5. FACE TO FACE
6. AIN’T NOTHIN’ BUT A THING
7. THE GIST OF YOU
8. NO TWO WAYS ABOUT IT
9. TOO CLOSE FOR COMFORT
10. DON’T GET ME STARTED
11. AND THE SHOW GOES ON







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Simple Things - Chris Standring
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