■John McLaughlin (ジョン・マクラフリン)■


【おすすめのギタリスト】
ギタリスト名:John McLaughlin
出身地:イギリス
誕生:1942年
活躍期間:1960年代~現在
ジャンル:ジャズ・フュージョン
在籍歴:The Mahavishnu Orchestra   Shakti

 イギリスのギタリスト、作曲家であり、ジャズ・フュージョンの世界を革新的に拡げ続けた巨匠と評されています。

 ジャズにロック、ワールドミュージック、インド音楽、クラシック音楽、フラメンコ、ブルースなどの要素を融合させながら、絶えず新しいサウンドを追求してきました。

 イギリスのヨークシャー州、ドンカスターで生まれ、母はバイオリニストで、クラシック音楽の影響を受けながら育ち、幼少期にはピアノやバイオリンを学びましたが、やがて、ギターに興味が移りました。

 そのもとは、兄の影響や、当時のアメリカのブルースやヨーロッパのジャズ、フラメンコなどを聞くことによるものといわれています。
 
 11歳の時に初めてギターを手にしました。

 1960年代はロンドンに移り住み、セッション・ワークを数多くこなし、ギターを教えることもあり、生徒にジミー・ペイジがいたようです。

 1969年に、最初のソロアルバム「Extrapolation」をロンドンで発表します。

 同年、アメリカに渡り、トニー・ウィリアムスのライフタイムに加入し、アルバム制作に参加し、また、マイルス・デイヴィスのセッションにも参加していきます。

 1971年、自身のバンド、マハヴィシュヌ・オーケストラを結成します。

 アルバム「Birds of Fire(火の鳥)」(1973年)の発表により、ジャズ、インド音楽、ロック等の高度で独特なアンサンブルを提示し、大きな成功を収めていきました。

 1980年には、アル・ディ・メオラ、パコ・デ・ルシアとのライブ「Friday Night in San Francisco」が録音され、1981年にリリースされます。

 3人のアコースティック・ギターによる、非常に有名な素晴らしいアルバムで、ジョン・マクラフリンにとっても、新たな評価を得たアルバムとなりました。

 グラミー賞の受賞もあり、2010年には、チック・コリアとの共同名義のアルバム「ファイヴ・ピース・バンド・ライブ」で、2018年はアルバム「ライブ・アット・ロニー・スコッツ」で受賞しています。




【アルバムの紹介】
アルバム:Black Light
発表:2015年
スタイル:ジャズ・フュージョン 
イメージ:達人たち

Black Light - John McLaughlin
Black Light - John McLaughlin

 ジョン・マクラフリンがバンドthe 4th Dimensionとともに発表するスタジオアルバムとしては、「To The One 」(2010年)、「 Now Here This」(2012年)に続いての3枚目です。

 このアルバムは、音楽的により多彩な方向に広がり、またロックの色彩が濃くなっていると評されています。

 スタジオアルバムですが、達人たちの演奏が臨場感豊かで、マクラフリンのギターはまるでライブのように縦横無尽に飛び交います。
 
 疾走感を漲(みなぎ)らせ鋭角的なフレーズを間断なく弾きまくり、73歳と思えないくらいエネルギッシュです。

 ジャズ・フュージョンを絶えず革新的に進化させてきたマクラフリンゆえに、このアルバムは「21世紀のマハヴィシュヌ・オーケストラの作品」と評されることもあるようです。

 オープニングのHere Come the Jiisでは、二人のドラマー(ハズバンドとバロット)によるターボエンジンに乗っかり、ジョン・マクラフリンのギターが自由に、スペーシーに弾(はじ)けていきます。

 ムバぺのベースもテンションの高さを演出しています。

 次のClap Your Handは、シャッフル・グルーヴの曲で、派手なドラムやボーカルにのせられてジョン・マクラフリンのギターが駆けてきます。

 Being you Being Meはフルート音のシンセ・ギターによるもので、低速ギアに切り替えてのゆったりとしたソウルフルな楽曲です。

 Panditjiは、インドのシタール奏者ラヴィ・シャンカールに捧げる曲で、インド音楽の影響を受けた楽曲となっており、緊張感を漂わせながらも、小気味よいジャズ・フュージョンとなっています。

El Hombre Que Sabiaは、フラメンコの天才ギタリスト、パコ・デ・ルシアに捧げられた曲で、タイトルは、「私が知っていた男」を意味するようです。

 ジョン・マクラフリンのアコースティック・ギターが冴えわたります。

 穏やかな、平和を願った楽曲Gaza Cityが静かに終えると、エネルギッシュなジャズ・フュージョン、Kikiが始り、再び達人たちの複雑で流麗なユニゾンがファンを楽しませてくれます。

 Gaza Cityは、静かで抒情的な曲ですが、「ここになくてはならない」と思わせるような存在感のある楽曲です。

 日本版のボーナストラックNothing To Lose But Bluesは、ご機嫌な曲です。

 ムバぺのグルーヴ感溢れるベースがこの曲をリードし、ロック・フュージョンのノリでジョン・マクラフリンのギターが剃刀のような緊迫感を生み出していきます。

 全曲がインストであり、全曲がジョン・マクラフリンのオリジナル曲です。

 2018年のグラミー賞を受賞した「Live At Ronnie Scott's」では、アルバム「Black Light」の中のGaza City、Here Come the Jiis、El Hombre Que Sabiaの3曲が演奏されています。

 アラン・ホ-ルズワーストとともに、長くジャズ、ロック、フュージョンの世界でトップに君臨してきたギタリスト、ジョン・マクラフリンの最高傑作の一つといえると思います。

   

収録曲(ギターインスト:赤字)
1.Here Come the Jiis
2.Clap Your Hand
3.Being You Being Me
4.Panditji
5.360 Flip
6.Hombre Que Sabia, El
7.Gaza City
8.Kiki
9.Nothing To Lose But Blues *日本版ボーナストラック



AMAZON
Black Light - John McLaughlin
Black Light - John McLaughlin