■Craig Erickson (クレイグ・エリクソン)■



【おすすめのギタリスト】
ギタリスト名:Craig Erickson
出身地: アメリカ
誕生:-
活躍期間:1980年代~現在
ジャンル:ブルース/ロック
在籍歴:-

 クレイグ・エリクソンは、クリーム、ジミ・ヘンドリックス、ZZトップ、ツェッペリン、ジョニー・ウィンター、トミー・ボーリンなどの60年代、70年代のブルースやロックの影響を受けながら、ブルース、ロック、ファンク、ジャズ、フュージョンを融合した、彼独自の魅力的なサウンドを作り出しているギタリストとして活躍しています。

 アメリカ、アイオワ州、シーダーラピッズ出身で、ジャズギタリストの父、ピアノ教師の母のもとで育ちました。

  8歳でコルネット(トランペットに似た管楽器)を始め、12歳の時にギターに転向し、シーダーラピッズにある父のレコード店で仕事を手伝いながら、ギターを学んだようです。

 13歳の時にバンドを作り、中学・高校時代に、すでに、町での演奏や作曲、レコーディングなどを進めました。

 80年代の半ばには、ギター講師となっており、スティーヴィー・レイ・ヴォーンのブルースからスティーヴ・ヴァイやヴァン・ヘイレンなどのギターまで、いろいろなスタイルのギターを教授していたようです。

 また、その頃は、いろいろなカバーバンドでギターを弾き、カントリー、ジャズ、パンク、ファンク、フォーク、ブルース、ロック、レゲーなど幅広くこなしていました。

 彼の存在はシュラプネル・レコードのマイクバーニーに認められることとなり、新しいブルース・ロッカーとして期待されました。

 1992年に、ソロアルバム「Roadhouse Stomp!」をリリースします。

 全曲がクレイグ・エリクソンの作曲で、彼自身がブルースを熱く歌い、ギターを弾いています。

 1992年にグレン・ヒューズが発表したアルバム「L.A. Blues Authority Volume II: Glenn Hughes – Blues」では、ほとんどの曲をグレン・ヒューズと共に作曲し、ギターで参加しています。

 その後、グレン・ヒューズやトミー・ボーリンのツアーに参加したり、他のミュージシャンのレコーディングに参加したりして、活躍を続けています。
 
 すでにブルース・ロックのソロアルバムを十数枚発表し、自らが作曲、ボーカル、ギターを担当するスタイルを続け、ブルース愛を貫いています。





【アルバムの紹介】
アルバム:Cosmic Farm
発表:2005年
スタイル:フュージョン 
イメージ:堅実でノリのよいジャズ/ファンク



 全曲がギターインストです。

 ジャズフュージョンを専門とするトーンセンターレコードからリリースされました。

 1980年にロックミュージックレーベルShrapnel Records を立ち上げたMike Varney によって設立されたレコードレーベルです。

 ジャズやジャズ/フュージョンの世界で、才能と経験が豊かな4人が臨戦態勢を組むかのように集まり、制作したアルバムといわれています。

 ベースはロブ・ワッサーマン(6-string electric upright bassを使用)、ドラムはジェフ・サイプ、キーボードはT・ラヴィッツで、クレイグ・エリクソンがギター、全曲作曲、プロデューサーとなっています。
 ロブ・ワッサーマンも数曲を共作しています。

 ブルース/ファンク・ギタリストといわれるクレイグ・エリクソンがロブ・ワッサーマンとツアーを組む機会があり、終了後に、クレイグがロブ・ワッサーマンにこのアルバム制作のプロジェクトを提案し、その後、クレイグがお気に入りのドラマーとキーボード奏者を招いたようです。

 2005年の発表ですが、サウンドは1970年代のジャズロック/フュージョン、当時のジェフ・ベック、ジョン・スコフィールドなどを彷彿させます。
 
 アルバム全体の印象は、非常にファンキーでノリがよく、メロディも楽しく、明るく、わかりやすい作りになっており、秀逸なアルバムといえます。

 規則なしの、各自が自由な気持ちで、それぞれらしく、ジャムを楽しみながら制作したアルバムとのことですが、サウンドは堅実であり、テンションも適度に高く、クレイグのソロがとても素晴らしい。

 そして、そのギターを囲む他の3人も全てを心得ているかのような見事なコラボです。

 ジャズ/フュージョンのファンは、この4人によるさらなるアルバムのリリースを期待していると思われてなりません。



収録曲(ギターインスト:赤字)

1 Steel Rider
2 Attitude Cat
3 Heavenly Love
4 Space Rooster
5 The Fine Scenery
6 Interstellar Interlude
7 Strange Train
8 Jupiter East
9 Forecast
10 Jupiter West



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CRAIG ERICKSON - Blue Horizon