【おすすめのギタリスト】
ギタリスト:David T. Walker
出身地:アメリカ
誕生:1941年
活躍期間:1960年代~現在
ジャンル:ソウル、ジャズ、R&B, フュージョン
在籍歴:-
ブルース、ソウル、ジャズ、ゴスペル、ファンクなどをベースとした、アメリカのレジェンド・ギタリストです。
やさしく、メロウなギター・サウンドは、ハープや鳥のさえずりに喩えられることがあります。
ソウルフルなプレー、切れ味鋭いカッティングなどが魅力的です。
彼の作品、プレーは、無駄な音は排除し、その曲(歌詞など)をよく理解し、必要な音だけを発出するような、そして、生きることをゆっくりと楽しむかのようなソウルフルなサウンドで溢れています。
アメリカ、オクラホマで生まれ、8人兄弟の長男で、2歳の時に家族はカリフォルニアに居を移したようです。
小学校4年生でサックスを手にし、その頃はネイティヴ・アメリカンの歌やゴスペル、ブルースなどが身近な音楽だったとのことです。
14歳の時に家族はロサンゼルスに移り、高校生の時にグループ「キンフォークス(The Kinfolks)」を結成し、卒業後、このグループは演奏しながら旅をするというスタイルでアメリカの各地を訪れたようです。
28歳の時にレコーディング契約を結び、最初のソロアルバムをリリースしました。
1968年から2010年までに15枚のソロアルバムを制作し、リリースしています。
また、マイケル・ジャクソン、クィンシー・ジョーンズ、スティーヴィー・ワンダー、クルセイダーズなど多くの著名なミュージシャンのアルバム制作に参加しています。
さらに、井上陽水、安室奈美恵、DREAMS COME TRUEなど、日本の多くのミュージシャンとも共演しているようです。
「クロスオーバー」や「フュージョン」という言葉が生まれた1970年代から活躍するギタリストとして、ラリー・カールトンやリー・リトナーなどともに紹介されることがあります。
近年、ラリー・カールトンとともに来日し、そのライブは「夢の共演の実現」とファンを楽しませたほか、単独でも来日し、ライブで元気な姿をファンに見せています。
【アルバムの紹介】
アルバム:David T. Walker
発表:1971年
スタイル:フュージョン
イメージ: 安心 安らか
1968年のファースト・ソロアルバム「Sidewalk」から、3年後の、4枚目のソロアルバムです。
収められた10曲のうち、7曲はカバー曲で2曲はデヴィッド・Tによるオリジナルとなっています。
カバー曲は主旋律が中心のギタープレーですが、ギターの音が魅力的であり、トーンの強弱、変化、アレンジの妙など心地よく聴き入ってしまいます。
また、選曲がポップテイストのため、イージーリスニング風にも聴こえますが、一つ一つの作品をリスペクトしながらプレーしている思いが伝わる作品であり、じっくり聴くのも楽しいです。
1曲目は、ジャクソン5のNever Can Say Goodbye で、原曲でもデヴィッド・Tがギターを弾いているようです。
抑えながらも、存在感を明確にしながらのギターが何とも言えません。
2曲目はスティーヴィー・ワンダー作曲のLoving You Is Sweeter Than Everで、明るくハッピーな曲になっています。
3曲目、On Broadwayはファンキーな仕上がり、4曲目、 I've Never Had The Pleasureはご機嫌な出来で、5曲目の I Believe In Musicはソウルフルな仕上がりというように続きます。
8曲目のOnly Love Can Break Your Heartは、ニール・ヤングの作曲ですが、とても美しい曲で、コーラスとデヴィッド・Tのギターが織りなすサウンドは胸を熱くします。
6曲目のI Want To Talk To Youと10曲目のThe Real T.が、デヴィッド・Tのオリジナルで、思索的でありながらも、ソウルフルな曲となっています。
参加ミュージシャンは、デヴィッド・Tの旧知の友らしく、アルバムには安心した一体感が感じられます。
収録曲(ギターインスト:赤字)
1 Never Can Say Goodbye
2 Loving You Is Sweeter Than Ever
3 On Broadway
4 I've Never Had The Pleasure
5 I Believe In Music
6 I Want To Talk To You
7 Hot Fun In The Summertime
8 Only Love Can Break Your Heart
9 What's Going On
10 The Real T.
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David T. Walker - Live Performance Excerpt 2013 (Part 1)