■John Petrucci(ジョン・ペトルーシ)■



【おすすめのギタリスト】
ギタリスト:John Petrucci
出身地: アメリカ
誕生:1967年
活躍期間:1980年代~現在
ジャンル:ヘヴィーメタル インストゥルメンタル・ロック
在籍歴:ドリーム・シアター  リキッド・テンション・イクスペリメント

 アメリカのギタリスト、作曲家として活躍し、プログレッシブ・メタルバンドのドリーム・シアターや、評価の高いプロジェクト、リキッド・テンション・イクスペリメントのギタリストとしてその名を馳せています。
 
 1967年、ニューヨークにて、イタリア系のアメリカ人家族のもとに生まれ、育っていったとのことです。
  
 12歳の時にギターを始め、その頃はスティーヴ・モース、アル・ディ・メオラ、スティーヴ・ハウ、アランホールズ・ワース、ジョー・サトリアーニ、スティーヴ・ヴァイなどの影響を受けていたとのことです。

 練習熱心で、1日に6時間、ギターの練習をしていたという話があります。

 18歳で高校を卒業すると同時に、ボストンのバークリー音楽カレッジに進み、そこで後のドリーム・シアターなどでのドラマー、マイク・ポートノイと出会い、マジェスティというバンドを結成しました。
          
 この時期は、よくアイアン・メイデンやラッシュのカバーをしていたとのことですが、このバンドがドリーム・シアターとなって、アルバム「When Dream and Day Unite」(1989年)をリリースします。

 1998年には、インストのアルバム「Liquid Tention Experiment」を発表し、称賛を浴びるとともに、よりワールドワイドなギタリストとしての評価を得ることになりました。

 2001年に、G3ツアーとして、ジョー・サトリアーニ、スティーヴ・ヴァイとともに北アメリカでのツアーに参加しています。

 このG3ツアーでは、同じ3人で来日も果たしています(2005年)。

 プログレッシブ・メタルにおいて、人気があり実力をそなえたギタリストとして活躍を続け、特に速さ、正確さは群を抜くとともに、メロディアスなセンスも素晴らしいとファンからの大きな支持を得ています。

 ドリーム・シアターは過去に2度、グラミー賞にノミネートされています。

  
 


【アルバムの紹介】
アルバム:Suspended Animation
発表:2005年
スタイル:インストルメンタル・ロック 
イメージ:重厚 メタル+ロック



 メタル界で君臨するギタリスト、ジョン・ペトルーシの最初のソロ・アルバムで、また、彼が初めてプロデュースするアルバムとのことです。

 ドラム、ベースとの3人でのシンプルな編成で、プログレッシブな構成の中での重厚なロックとジョン・ペトルーシの速く正確で流れるようなギターを堪能できます。
 
 メタルとロックとジャズが融合されているようなアルバムです。
 
 オープナーはJaws of Lifeで、重量感のあるリフで始まり、メロディックなギターが続きます。

 急がない展開で、じっくりと3人のプログレッシブ・ロックを聴いてくれ、といったような曲。

 この曲は、G3ツアーでも演奏された曲とのことで、この後のGlasgow Kiss、Damage Controlも同様とのことです。

 Glasgow Kiss、Damage Controlは2005年の「G3:Live in Tokyo」でも、オープナーとして演奏されています。
  
 2曲目のGlasgow Kissはスコットランドのケルト系のテーマが多用されており、また最もメロディックな曲となっています。

 後半のギターソロもいいです。

 プログレッシブとケルトの不思議な融合が楽しめます。

 3曲目、Tunnel Visionは、ケルト風に始まるのですが、重厚なテクノ風に変化していきます。

 重量感のあるサウンド、リズムでどんどん押してきます。

 2000年頃のジェフ・ベックのアルバムにありそうな感じもします。

 Wishful thinking、Lost Without Youは美しいバラード曲です。

 5曲目のDamage Controlでは、再び重量感のあるリフから始まり、その後、洗練された様々なリフ、メロディ、リズムが展開され、9分15秒があっという間に終わるという具合です。

 ギターインストの名曲の一つとして推す人いるようです。

 Curveは、太いサウンドながらも軽快でノリのよい曲。

 ソロ・アルバムでこそ聴ける曲のようです。

 幕を閉じる最後の曲Animate-Inanimateは、11分30秒という意欲作です。

 全曲がジョン・ペトルーシによる作曲で、とても洗練されたプログレッシブ・ロックの作品集となっています。

 このアルバムはジョン・ペトルーシが38歳の頃に作られたもので、ドリーム・シアターやリキッド・テンション・イクスペリメントなどでの活躍を経た後の作品です。

 そのため、それまでの活躍をよく知るファンにとっては、このアルバムで発揮されている正確で速いギターや重厚な音作りなどについては驚くことはなく、むしろ少し物足りないアルバムと映ることもあるようです。

 しかし、重量感のあるサウンドにもかかわらず、とても聞きやすく、何度も聴きたくなる、不思議な魅力に溢れるプログレッシブ・ロック・アルバムだと思います。

 なお、現在、CDの入手が難しいようです。


収録曲(ギターインスト:赤字)

 1. Jaws Of Life
 2. Glasgow Kiss
 3. Tunnel Vision
 4. Wishful Thinking
 5. Damage Control
 6. Curve
 7. Lost Without You
 8. Animate-Inanimate



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John Petrucci - Terminal Velocity (Official Video)