【おすすめのギタリスト】
ギタリスト:Torcuato Mariano
出身地:アルゼンチン
誕生:1963年
活躍期間:1980年代~現在
ジャンル:フュージョン スムースジャズ
ブラジルで活躍するフュージョン/スムースジャズ系のギタリストです。
アルゼンチンはブエノス・アイレスの生まれで、14歳の時にブラジルのリオデジャネイロに移り住みました。
少年期にはブラジルの音楽のほか、サンタナ、スティーヴィー・ワンダーなどのアメリカン・ミュージックも聴いていたようです。
ボサノバで有名なサルジオ・メンデスなどブラジルの世界的なミュージシャンのツアーに、ギタリストとして参加した経歴を持っています。
ブラジル音楽界の大物歌手、イヴァン・リンスやガル・コスタとも、すでに来日を果たしているようです。
実力のあるミュージシャンとセッションをしたり、ツアーを行った後、1990年代からはソロ・アーチストとして活躍していきます。
1994年には、ブラジアリアン・テイストとポップ、ロック、ブルースを融合させたファースト・ソロアルバム「Paradise Station」を発表しています。
その後もソロアルバムを発表し、2009年までにさらに4枚のアルバムを制作しています。
アルバム制作のジャンル/スタイルは異なりますが、ジェフ・ベックを最も影響を受けたギターヒーローの一人としてあげ、Youtubeで、トルクアート・マリアーノがライブコンサートでジェフ・ベックのナンバーを演奏しているのを見ることができます。
【アルバムの紹介】
アルバム:So Far From Home
発表:2009年
スタイル:スムースジャズ
イメージ:リラックス
5枚目のソロアルバムで、アコースティック・ギター、エレクトリック・ギターの両方のサウンドが楽しめるアルバムです。
これまでのアルバムよりもラテン色を抑えた作品といわれています。
静かで軽快な、タイトルトラックSo Far From Homeでアルバムは始まります。
乾いたアコースティック・ギターの音色が優しく響き、希望に満ちたサウンドに溢れ、気持ちが明るくなる曲です。
New Worldは美しく、優しく、そして口ずさみたくなるようなメロディが特徴です。
ピーター・ホワイトを思い出させる、と言うファンもいるようです。
Back To The Roadはスムースジャズ風に始まりますが、後半に突然、マリアーノのたくましいギターがここぞとばかりに始まり、渋いギターソロを聴かせてくれます。
エレクトリック・ギターによるとてもかっこよいソロです。
その後をサックスが魂を受け継ぐかのように歌い上げていきます。
British Timeはジャジーな曲で、グルーヴ感も漂い、リラックスした気持ちにさせてくれる作品です。
Tell Me Your Dreamは、1曲目、2曲目と同様にアコースティック・ギターが優しく歌っています。
Ipanema Sunsetは、明らかなラテンナンバーで、マリアーノが自然体で演奏しているように思われます。
羽のように軽やかでシルクのようになめらかな曲となっています。
Blues Daysは、静かに流れる、渋いブルージーな曲で、ラリー・カールトンのアルバムにありそうな曲ですが、伸びやかなエレックトリックギターが素晴らしく、何度聴いても飽きないくらいの温か味があります。
Magic Houseはラテンの香りを漂わせながらも、複雑で不透明な世界に誘われます。
バンドリンがアクセントになって、挑戦的な楽曲になっています。
Tell Me Your Dreamsのみは共作ですが、そのほかの全曲はトルクアート・マリアーノが作曲しています。
収録曲(ギターインスト:赤字)
1. So Far From Home
2. New World /
3. Back To The Road
4. British Time
5. Tell Me Your Dreams
6. DF
7. Ipanema Sunset
8. Midnight Words
9. Blues Days
10. Magic House
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So Far from Home - Torcuato Mariano