■Fabrizio Leo(ファブリッツオ・レオ)■



【おすすめのギタリスト】
ギタリスト:Fabrizio Leo
出身地:イタリア
誕生:1971年
活躍期間:2000年代~現在
在籍歴:-
ジャンル:メタル・フュージョン

 ハード系超絶ギタリストと評されたり、テクニカル・メタル・フュージョン系の凄腕のギタリストと評されたり、あるいはプログレッシヴ・メタルのギタリストと評されたりしている、イタリア出身のギタリスト、作曲家です。

 ミラノの近くに生まれ、16歳で独学によりギターを始め、シュラプネル・グループのグレッグ・ハウ、ブレット・ガースド、フランク・ギャンバレなどの教則ビデオを見ながら精力的に練習し、ロック・フュージョン・スタイルをひたむきに磨きあげたといわれています。

 その後、イタリアのポップ/ロックのアーティストを支えるギタリストとしてツアーなどを数年間行い、成功を収めた後、イタリアのギタリストとして初めてシュラプネルと契約し、アルバム「Cutaway」(2006年)を発表しました。

 このアルバムは全曲ギターインストで、イタリアの国内外から大きな称賛を得ることとなりました。

 その後も、ギターインストのアルバムを制作、発表し、着実な成果をあげながら活躍を続けています。



【アルバムの紹介】
アルバム:Cutaway
発表:2006年
スタイル:メタル・フュージョン  
イメージ:エネルギッシュ  新鮮 

   

 ファブリッツオ・レオのファースト・ソロ・アルバムで、プロデュースはファブリッツオ・レオ自身が行い、エグゼクティヴ・プロデューサーはマイク・バーニーです。

 ファブリッツオ・レオの素晴らしさはギターの超絶テクニックだけでなく、楽曲の良さにもあるといわれています。

 ノリの良いリズムと新鮮でキレのあるメロディの組み合わせ、緊張感のある知的な曲調など超一級品です。

 楽曲は力強さのみでなく、正確さ、繊細さをあわせ持ち、ダイナミックさも感じます。

 このCDが出たころは、シュラプネルのイングヴェイ・マルムスティーン、ジェイソン・ベッカー、マーティ・フリードマン、グレッグ・ハウ、ヴィニー・ムーア、トニー・マカパインなどの後を継ぐギタリストというより、むしろ新しいタイプのギタリストの誕生と評されたようです。

 シュレッド系のハード/メタル・フュージョンのギターはグレッグ・ハウに似ているともいわれますが、このアルバムではそれにファブリッツオ・レオゆえの新鮮さやアイデアを加えた楽曲、演奏をリスナーは楽しむことができます。

 1曲目(Total Eclipse)から3曲目(Yeah Vinnie!)まではエネルギッシュなメタル系のギターが炸裂します。

 4曲目(Chat)、6曲目(Romilda)は流れるようなロックの曲、5曲目(Mai Dire Blues)はロックンロール調のブルース・ロックです。

 7曲目(Lonely But Not Forever)、9曲目(The Sabrina's Black Glasses)は緩やかなギターが美しいメロディを丁寧に歌いあげていきます。

 8曲目(AutoRegistrazioneCerebrale)はラテン・ミュージックの響き、ノリが楽しめます。

 11曲目のタイトル・トラックCutawayはメタル系のエネルギッシュな楽曲です。

 12曲目(Black Man)、13曲目(Giorgi House)はノリの良いジャズ・フュージョン調となっており、ゆったりとした空間を連想させるような伸び伸びとしたギターも聞かせてくれます。

 最後のDepressionはメタル系のギターが粘りのある太いトーンでキレのあるリフを刻んでいき、ソロではシャープなギターが躍動します。

 インタビューによると、最も作曲に時間がかかった曲はTotal EclipseCutawayChatの3曲があげられ、また、彼にとってこのアルバムで愛着がある曲は2曲あり、一曲はThe Sabrina’s Glasses でこれまでの作曲の中で最も美しい曲の一つであり、かつてピアノ・バーで演奏している時にいつも聞いてくれていた少女に1998年に捧げた曲とのこと。

 もう一曲はGiorgi Houseで、彼がイタリアのベストドラマーと称賛するGiovanni Giorgiに捧げたものとのことです。

 Yeah Vinnie!は、彼のお気に入りのギタリスト、ヴィニー・ムーアに捧げられた曲で、ヴィニー・ムーアの作品からこれまで多くの感動、感激を受けているとインタビューで語っています。

 メタル・フュージョンを基調に楽曲ごとに多様なリフやリズムが次々と躍り出てくる新鮮さや面白さを、最後まで感じることができるアルバムです。
 

収録曲(ギターインスト:赤字)
1. Total Eclipse
2. Metal Bragalini
3. Yeah Vinnie!
4. Chat
5. Mai Dire Blues
6. Romilda
7. Lonely But Not Forever
8. AutoRegistrazioneCerebrale
9. The Sabrina's Black Glasses
10. Cyborg In Love
11. Cutaway
12. Black Man
13. Giorgi House
14. Illusion
15. Depression *






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Fabrizio "Bicio" Leo - NEW ALBUM! "The Mothman" (2022)