■Hiram Bullock(ハイラム・ブロック)■



【おすすめのギタリスト】
ギタリスト:Hiram Bullock
出身地:大阪
誕生:1955年
活躍期間:1970年代~2000年代
ジャンル:ジャズ・ファンク  ジャズ・フュージョン
在籍歴:24丁目バンド  

 ジャズ・ファンク、ジャズ・フュージョンの名手で、グルーヴ感が素晴らしいです。

 大阪で生まれ、2歳でアメリカのボルチモアに移り、育ちました。

 幼少期にピアノを学び、10代にはサキソフォンやベースギターを学び、16歳の時、エレキギターを手にしました。

 大学は音楽専攻でマイアミ大学に進み、ジャズを学び、ギタリストのパット・メセニー、スティーヴ・モーズ、ベーシストのジャコ・パストリアス、ウィル・リーなどと出会っています。

 大学の学費はフロリダのナイトクラブで演奏した出演料を充てたようです。

 その後、活動場所をニューヨークに移し、フュージョン・ユニットの24丁目バンドを結成し、1980年前後にアルバムを3枚リリースしています。

 この頃、日本での人気が高まっていたとのことです。

 そして1982年に、ハイラム・ブロックのリーダー作として、ベースのWill Leeら仲間とともに制作したデヴュー・アルバム「First Class Vagabond」がリリースされます。

 これはもっぱら日本のファンを意識して制作されたようです。

 そして1986年、アトランティック・レコードから最初のソロ・アルバム「From All Sides」をリリースしました。

 その後、ギターも歌もうまいミュージシャンとして、多くのソロ・アルバムを制作し、ほとんどのアルバムにはボーカル曲がかなり入っています。

 ギタリストとしては、長年多くのミュージシャンと演奏しており、スティーリー・ダン、ポール・サイモン、スティング、マーカス・ミラー、マイルス・デイヴィス、デイヴィッド・サンボーン、ジャコ・パストリアス、スパイロ・ジャイラなどの名前があがります。
 
 主に使用していたギターは改造ストラトキャスターで、中古で入手した時からそのように改造されていたとのことで、その音はクリアーで温かく、ファンを魅了する独特のトーンといわれています。

 残念ですが、2008年、52歳の時に癌で逝去しています。

 しかし、彼の作品はこれからも輝き続けます。



【アルバムの紹介】
アルバム:Way Kool
発表:1992年
スタイル:ジャズ・フュージョン  ジャズ・ファンク  
イメージ:グルーヴ  ファンク  パーティ    

Way Kool (Hiram Bullock/Wounded Bird) - Hiram Bullock
Way Kool

 3枚目のソロ・アルバムです。

 ボーカル曲は2曲のみ。残り8曲がギターインストで、他のソロアルバムと異なり、ハイラム・ブロックのギターインストを堪能できるアルバムであり、ファンク色の強いアルバムになっています。

 ジャズ・ファンクと紹介していますが、ギターの音はロックで、とても魅力的な様々なトーンを楽しませてくれます。

 ドラム・ロールから始まり、すぐにファンキーなサウンドが広がるDa Allleyでこのアルバムは始まります。
 Da Alleyというコーラスが入り、パーティがすでに始まっているかのような気分を生み出してくれます。

 ディストーションがかかったギターソロが楽しく歌いあげていきます。

 次のShut Upもファンキー・ナンバーですが、リズムもディストーションもより強めにして、バンドでやっている感じが強く伝わってきます。

 ギターも渋いです。金属質の鋭いトーンでうなり、叫んでいます。

 3曲目のShow Meはハイラム・ブロックのボーカル曲ですが、重量感のあるドラム、ベースの上を流れるギターソロは、音もメロディもかっこよく、そのキレの良さに驚きます。

 ハイラム・ブロックが意識しているかどうかはわかりませんが、ジェフ・ベックのアルバムで楽しむようなサウンド、フレーズが飛び出します。
 
 Way Koolは洗練された、上品なグルーヴ感あふれたトラックで、ジャジーなギターが何ともいえません。

 わかりやすいメロディも挿まれ、口ずさみたくなるような軽やかさも持ち合わせた曲となっています。

 5曲目はNever Give Up。これまでの4曲と異なり、ファンク、ロック系ではなく、ジャズ・フュージョンのスローナンバーで、丁寧に歌心豊かに歌い上げていきます。

 爽やかさ、明るさ、誠実さなどが伝わってきます。

 再びファンクに戻るI No Youは、洗練されたソリッドなジャズ・ファンクです。

 Wolfmanはソウルフルなファンキー・ナンバーで、ディストーションのかかったギターが縦横無尽に歌いまくり、ファンが手拍子で踊り出しそうな勢いです。

 9曲目10 to 11は軽快なジャズ・フュージョン。明るく、伸びやかなギターが嬉しいです。

 Dear Prudenceで幕を閉じます。

 ジョン・レノンとポールマッカートニーの作曲で、ジャコ・パストリアスとのアルバム「Live in New York City Volume two:Trio」にも収録されている曲のようです。

 スローナンバーで、美しく、丁寧に歌い上げられていきます。

 特に後半のギターソロは慎ましやかであり、敬虔な思いさえも感じます。

 ジャズ・ファンク、ジャズ・フュージョンに限らない、ハイラム・ブロックが持つミュージシャンとしての豊かさを感じます。

 最後の曲を除いて、全てがハイラム・ブロックの作曲です。


収録曲(ギターインスト:赤字)

1. Da Alley
2. Shut Up
3. Show Me
4. Way Kool
5. Never Give Up
6. I No U
7. Wolfman
8. Another Night
9. 10 To 11
10. Dear Prudence






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