■ プリズム(g.和田アキラ)■



【おすすめのギタリスト】
グループ名:プリズム(g.和田アキラ)
結成: 東京
誕生:1975年(プリズム)
活躍期間:1975年~現在
ジャンル: フュージョン 

 1975年に和田アキラ(G)、渡辺健(B)、久米大作(Key)、伊藤幸毅(Key)、鈴木リカ(Dr)をオリジナルメンバーとして結成された日本屈指のフュージョン・バンドです。

 1976年、デビューアルバム制作中に森園勝敏(G)が参加しました。

 結成した頃の音楽性は、ギタリストの和田アキラが当時趣向していたサンタナ、リターン・トゥ・フォーエヴァー、アルディ・メオラ、ジェフ・ベック等の影響を受けたものといわれています。

 和田アキラは、1956年生まれの東京出身で、小学生の頃はグループ・サウンズ、中学生の頃はグランド・ファンク・レイルロード、レッド・ツエッペリンなどの影響を受け、その後、プロのギタリストへの道を追求していきました。

 18歳という若さでプリズムを結成しました。

 プリズムは1976年にエリック・クラプトンが来日し公演を行った際に、オープニング・アクト(前座)として抜擢され、全国ツアーに参加し、その実力に注目が集まりました。

 1977年に、ファースト・アルバム「PRISM」を発表し、その後、多くのアルバムをリリースしています。

 メンバーは、ギタリストの和田アキラは結成当時から現在まで不変ですが、そのほかのミュージシャンには入れ替わりがみられ、現在(2018年)は、和田アキラのほか、岡田治郎(B)、木村万作(Dr)、渡部チェル(Key)となっています。

 1970年代に、ロックやジャズが枠を超えて演奏されるようになった頃に誕生したグループであり、「日本で最初のフュージョン・バンド」ともいわれます。

 和田アキラは2021年病気療養中でしたが、同年3月28日に惜しまれながら永眠し、2021年7月12日に追悼コンサートが開催されました。

 日本フュージョン界における開拓的なギタリストとして、その大きな足跡や数々の素晴らしい作品が語り継がれています。

 
 


【アルバムの紹介】
アルバム:PRISM(プリズム)
発表:1977年
スタイル:フュージョン  
イメージ:爽快  透明感  エネルギッシュ

PRISM(SHM-CD) - プリズム
PRISM(SHM-CD) - プリズム

 プリズムのファースト・アルバムです。

 発表当時、バンドのプリズムはすでに注目を浴び、人気の高いバンドであったことなどから、このアルバムは発売日に完売となったといわれています。
 
 和田アキラや森園勝敏のギターのテクニックの素晴らしさはもちろんですが、ベースやドラムなどのミュージシャンの演奏も素晴らしく、当時の新しい音楽、先駆的な音楽を拓いたアルバムです。

 発売当時はLPレコードで、A面がSOFT SIDE、B面がHARD SIDEと明記されています。

 A面には、その後のCDの1曲目のMORNING LIGHTから4曲目のLOVE MEまでが収録されており、いずれも日本のギター・フュージョン界の名曲、あるいはクラシックと言われています。

 アルバムは、爽やかなMORNING LIGHから始まります。

 透明感あふれる和田アキラの軽妙なギターでいきなり始まるこの曲は、まさに朝の光(モーニング・ライト)のように優しく淡く、この世を安らかに包んでくれるように響きます。

 バックを流れるベースライン、途中で入るピアノ・ソロなども印象的です。

 CYCLINGは、風を切って自転車に乗っているような軽快な曲で、変速機でギヤーをチェンジするかのような表現も面白く、気分が晴れるような小気味よい楽曲です。

 3曲目のDANCING MOONは、軽快なリズムの中で静かに歌い上げるギターとベースラインのカッコよさが何とも言えません。サックスがほどよい緊張感を醸し出し、より上質な作品に仕上げています。

 LOVE MEは、女性のボーカル曲です。アルバムに先がけてリリースされたシングルのA面になっていた曲とのことです。

 エモーショナルな和田アキラのギターが美しく歌っています。

 LPのB面には、VIKING Ⅱ、TORNADE、PRISMが収録されています。(CDの5曲目から7曲目)

 ハード・サイドとあるように、全曲にわたってロック色が強くなり、強いリズム、ギターの速弾きなど迫力が増した楽曲の展開です。

 VIKINGⅡは、副題がAdventure on Marsとあり、当時の火星探査計画がモチーフになっているようで、宇宙への広がりを感じさせる楽曲です。

 小気味よいリズムのベースの上に和田アキラのギターがゆったりと入り込み、やがてそのギターは速弾きとなり、火花を散らしていくようになります。

 TORNADEは、和田と森園のスピード感あふれたギターワークが炸裂します。時にはアルディメオラを思い出させるフレーズも。

 最後のPRISMは、当時のプリズムのテーマ曲のようなものとのことです。和田アキラのギター、渡辺健のベースなどすべてのミュージシャンの、手を緩めず、畳みかけるようなアンサンブルが楽しめます。

 このアルバムの作曲は、全て和田アキラによるものです。

 フュージョンという言葉、ジャンルが確立されていない当時の日本の音楽シーンに、大きな影響を与えた作品でした。

 今聞いても、新鮮さは失われていません。


収録曲(ギターインスト:赤字)
1 MORNING LIGHT
2 CYCLING
3 DANCING MOON

4 LOVE ME
5 VIKING Ⅱ
6 TORNADE
7 PRISM




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