■Tommy Emmanuel(トミー・エマニュエル)  


【おすすめのギタリスト】
ギタリスト:Tommy Emmanuel 
出身地:オーストラリア
誕生:1955年
活躍期間:1960年代~現在
ジャンル:ジャズ フュージョン
在籍歴:Southern Star Band

オーストラリア、ニュー・サウス・ウエールズ州出身のギタリスト、ソングライターです。
4歳の時に、ギターを弾き始め、6歳の時には、ファミリーバンド・Emmanuel Quartetの一員として、家族とともにオーストラリアを旅し始めました。
7歳の時にチェット・アトキンスをラジオで聴き、以後大きな影響を受けているとのことです。
プレイの基本はジャズですが、ブルース、カントリー、ロック、フォーク、クラシックなど様々な要素を取り入れた作品を作り、プレイしています。

技巧派のギタリストで、速弾きへの高い評価はもちろんですが、メロディーとコードとベースを一本のギターで同時にプレイできるスパー・ギタリストとの評価があります。
そして音楽に対する姿勢は、暖かさ、人間味、正直さなどに溢れています。
2008年、2010年は、Guitar Player誌の読者投票で“ベスト・アコースティック・ギタリスト”に選ばれています。
日本でも「アコギの神様」と呼ばれています。

2000年のシドニーオリンピックでは、クロージング・セレモニーの中で兄とともに世界に向けてプレイし、オーストラリアを代表するとともに、世界に羽ばたくミュージシャンとの認識が定着しています。  



【アルバム紹介 ~その1~】
アルバム:Midnight Drive 
発表:1997年
スタイル:スムーズ・ジャズ コンテンポラリー・ジャズ
イメージ:ピュア 明るい 優しさ リラックス 洗練
 



温かく、生き生きとしたアコースティック・サウンドを披露しているアルバムです。
トミー・エマニュエルは全曲に渡り、スティール弦あるいはナイロン弦でのアコースティック・ギターでプレイしています。

曲によってですが、ドラムやパーカッション、キーボードなどを招いてプレイしていますので、バンドによるスムーズ・ジャズに似たような響きもありますが、より挑戦的な創りを目指しているアルバムだと思います。

Can't Get Enoughはラリー・カールトン(エレクトリック・ギター)と絡みながら、Reggie's Grooveはロベンン・フォード(エレクトリック・ギター)と絡みながら、ブルース・ロックの色合いが出たナンバーとなっており、豪華で、かつ、実に楽しめる作品になっています。

Fields of Goldはスティングが歌っていた曲です。
アコースティックに、美しくカバーされています。

作曲ですが、Fields of Gold(Sting)以外は、トミー・エマニュエルが単独あるいは、他のミューシャンとの合作になっています。
いずれも味があり、聴いていて元気が出てきます。
作曲家としての才能も伝わってきます。

参考までですが、1991年にリリースされたアルバム「Dtermination」は、トミー・エマニュエルによるエレクトリック・ギターとアコースティック・ギターの両方が存分に楽しめるアルバムで、曲によってはファンクのようなノリもあり、個人的にはこのアルバムもとても好きです。


収録曲(ギターインスト:赤字)
1. Can't Get Enough
2. Villa De Martin
3. Midnight Drive
4. Stay Close To Me
5. Reggie's Groove
6. No More Goodbyes
7. The Inner Voice
8. Drivetime
9. Fields Of Gold
10. Song For Nature


(AMAZON)
Midnight Drive




 【アルバム紹介 ~その2~】
アルバム:Endless Road
発表:2005年
スタイル:スムーズ・ジャズ コンテンポラリー・ジャズ
イメージ:ピュア 明るい 優しさ リラックス 洗練 素朴   




ソロ・アコースティックのアルバムです。
もともとは、オーストラリで2002年にリリースされ、その後、2005年に、ボーカル曲を2曲加え、アメリカでリリースされたアルバムのようです。
そのボーカル曲2曲以外は、すべてトミー・エマニュエルのアコースティック・ギターのみで仕上がっているアルバムです。
トミー・エマニュエルのアコースティック・ギターを楽しみにしているファンには最高のプレゼントだと思います。
ちなみに2曲のボーカル曲は、トミー・エマニュエルが歌っています。

歌うように優しく、時には激しく、また時にはおどけたようなプレイもあり、いずれにしても一つ一つの音がいつも驚くほど明瞭で、心地よさが残ります。

カバー曲のOver the Rainbowは、ギターの音がそれこそ虹色のように演奏され、ギターインストの名曲といわれることがあります。
同じくカバー曲のMona Lisaでは、ギターの音が煌めいたり、一瞬の閃光を放ったりという具合に千変万化で、極上です。

19曲のうち、10曲が彼の単独での作曲です。
Chet's Rambleは、チェット・アトキンスとの合作です。

CDジャケットの内側には、「このアルバムを私の愛する母、リンダ・バージニアに捧げます。母は本当にいつも私のヒーローであり、私の師であり、私の人生のすべてです。今、母は天国にいますが、毎日、彼女を近くに感じています。Christmas Memories/Wheelsは母のための特別な曲です。、、、、(以下省略)」とあります。
また、彼にはAngelinaという娘がいますが、同名の作品が収録されています。
家族思いの、人情味あふれた一面を感じることができるアルバムでもあります。


収録曲 (ギターインスト:赤字)
1. Endless Road
2. Tall Fiddler
3. (The Man With The)Green Thumb
4. Bella Suave
5. Morning Aire
6. Angelina
7. Windy and Warm
8. Chet's Ramble
9. Son of A Gun
10. Sanitarium Shuffle
11. La Visita
12. Mona Lisa
13. Christmas Memories/Wheels
14. Old Town
15. Somewhere Over the Rainbow
16. I Still Can't Say Goodbye
17. Today is Mine
18. Struttin'
19. Pegao     
   



(AMAZON)
Endless Road





Golliwogg’s Cakewalk (Live from Music Gone Public) | Tommy Emmanuel