■Acoustic Alchemy(アコーステック・アルケミー)■



【おすすめのアーティスト】
グループ:ACOUSTIC ALCHEMY(アコーステック・アルケミー )
出身地:イギリスにて結成
誕生:結成1981年
活動期間:1980年代~現在
ジャンル:ジャズ フュージョン

 ツイン・ギターでリスナーを楽しませてくれる二人組です。
 スチール弦とナイロン弦の絡み合いが絶妙。
 ほとんどの曲は自らが作曲したもので、小気味よいリズムのうえに、美しいメロディが滑るように流れてゆきます。

 1987年にアメリカでデビューし、それ以来、アコースティックギターの持つ潜在力を極限にまで生かしながら演奏を続けてきたグループです。
 
 曲調は、ジャズ、フォーク、ロック、ワールドミュージック、そしてそれらを超えたものまで。
 
 特定のジャンルにこだわることなく広い範囲のスタイルを取り入れ、より広く、多くのリスナーに演奏が届くことが彼らのミッションです。

 また、インストゥルメンタル・ミュージックを単なるバックグラウンドミュージックではなく、聴く人たちを旅に誘う音楽として創り、演奏してきたといわれています。
 
 25年以上の演奏を続けてきており、3回のグラミー賞のノミネーションを受けるほど評価の高いプレーヤーです。



【アルバム紹介 ~その1~】
アルバム:REFERENCE POINT 
スタイル:スムース・ジャズ
発  表:1990年
イメージ:ピュア 明るさ 安らぎ 希望 優しさ リラックス 洗練




 アコーステック・アルケミーの4枚目のアルバムで、ジャズのGRPから発売されました。
 アコーステック・アルケミーは何度かメンバーが変わっていますが、このアルバムでの演奏は、グレッグ・カーマイケル(ナイロン弦)とニック・ウェッブ(スティール弦)です。

 1990年度グラミー賞ベスト・ニューエイジ・パフォーマンス部門にノミネートされたアルバムです。
 「アルケミー(alchemy)」は「錬金術」「魔力」の意味がありますが、二人のアコースティック・サウンドによって紡ぎ出されるこの完成度の高い作品は、極上の魔術です。
 どの曲も好きですが、4曲目のSame Road, Same Reasonや7曲目のHomecomingのようなご機嫌な曲が特に好きです。

収録曲(ギターインスト:赤字)
1 Reference point
2 Missing Your Touch
3 Take Five
4 Same Road, Same Reason
5 Make My Day
6 Caravan Of Dreams
7 Homecoming
8 Cuban Heels
9 Lullaby For The First Born





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REFERENCE POINT










【アルバム紹介 ~その2~】
アルバム:Arcanum
発  表:1996年
スタイル:スムース・ジャズ
イメージ:ピュア 明るさ 安らぎ 希望 優しさ リラックス 洗練




 全12曲中、9曲はこれまでのアコースティック・アルケミーのアルバムからお気に入りを選び、新しいアレンジで収録され、新曲は3曲です(Columbia, Chance Meeting, Something She Said)。

 ロンドン・メトロポリタン・オーケストラの弦楽器の伴奏が入っています。
 また、大きな特徴のもう一つは、初期のアコースティック・アルケミーのプロデューサーであったジョン・パーソンズのエレクトリック・ギターが導入されていることです。
 特に、1曲目のColumbiaでは、途中から炸裂するかのようにエレクトリック・ギターの存在感が高まります。
 この曲は、その名の通り、アメリカのスペース・シャトル(コロンビア)をテーマにした曲で、天に舞い上がる勢い、驚き、宇宙への広がりなどを表現しているようです。


収録曲 (ギターインスト:赤字)
1. Columbia
2. Homecoming
3. Chance Meeting
4. Lazeez
5. Mr. Chow
6. Same Road Same Reason
7. Casino
8. Something She Said
9. Jamaica Heartbeat
10. Catalina Kiss
11. Reference Point
12. Hearts In Chains



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Arcanum










【アルバム紹介 ~その3~】
アルバム:Radio Contact
発  表:2003年
スタイル:スムース・ジャズ
イメージ:ピュア 明るい 安らぎ 希望 優しさ リラックス 洗練



 カーマイケル(ナイロン弦)とギルダーデール(スチール弦)の二人のギターを気持ちよく楽しめるアルバムです。
 ホーン・セクションを取り入れたアルバム「AArt」(2001年。グラミー賞ノミネート作品)などから一転、原点に返ったアルバムともいわれています。
 
 このアルバムの話題の一つは、スムース・ジャズで活躍したチャック・ローブをプロデュースに迎え(13曲中の4曲)、自身も2曲目と3曲目でギターをプレイしていることです。
 チャック・ローブの参加により、多くを学ぶとともに、アメリカ的な視点やバイブをアルバムにのせることができたとカーマイケルは語っています。

 1曲目の、シングルとなっている軽快なNo Messin’から、2曲目のMilo、3曲目のShelter Island Drive、4曲目のUrban Cowboyまでがチャック・ローブのプロデュースですが、新鮮なリズム、軽快なノリ、印象に残るメロディラインなど、聴き飽きない作品となっています。

 このアルバムのもう一つの話題は、女性歌手(Jo Harrop)を迎え、アコースティック・アルケミーのアルバムとしては初めてのフル・ボーカルの曲が収録されていることです(6曲目Little Laughter)。

 5曲目のEl Camino Del Corazonはラテン・テイストで、8曲目のWhat comes Aroundはアフリカン・フレーバーのジャズとなっていて、アコースティック・アルケミーらしさが健在です。

 作曲は全曲において、カーマイケルとギルダーデールがかかわっています。
 
 二人のアコースティック・ギターの音色を心地よく感じながら、穏やかでスマートな、時には渋いスムース・ジャズを最後まで楽しめるアルバムになっています。
 


収録曲(ギターインスト:赤字)
1. No Messin'
2. Milo
3. Shelter Island Drive
4. Urban Cowboy
5. El Camino Del Corazón 

6. Little Laughter
7. Tinderbox
8. What Comes Around
9. Coffee With Manni
10. Shoestring
11. Turn The Stars On
12. Ya Tebya Lubliu
13. Venus Morena 
     




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Radio Contact






Homecoming - Acoustic Alchemy