■Jeff Beck(ジェフ・ベック)■



【おすすめのギタリスト】
ギタリスト:Jeff Beck(ジェフ・ベック)
出身地:イギリス
誕生:1944年
活躍期間:1960年代~2023年
ジャンル:ロック ブルース ジャズ 
在籍歴:ヤードバーズ BBA

 ジェフベックはロンドン南方のウエリントンで生まれ、50年以上にわたり、自らの演奏の分類化を拒み、絶えず新しい音に挑戦するギタリスト、先駆的なギタリストとして活躍してきました。
 
 世界3大ロック・ギタリストの一人として語られ、世界中の多くのファンやギタリスト達から、世界の最高のギタリストの一人として認められていました(他の二人は、ジミー・ペイジとエリック・クラプトン)。
 
 1992年にヤードバーズのメンバーとして、2009年にソロ・アーチストとして、ロック殿堂入りを2回果たしています。グラミー賞は8回受賞しています。


 フレージングはブルースやロックンロールを基調にしており、伸びやかな演奏もありますが、鋭角的なフレーズ、緊張感が漂うトーンが魅力的です。


 挑戦的な、先鋭的な作品作りを長く続け、2022年にはジョニー・デップとタッグを組んだアルバム「18」を発表し、音楽ファンを驚かせたところですが、2023年1月10日に、世界中の音楽ファンに惜しまれながら逝去しました。
 
 あまりに急な知らせでした。

 多くの人たちがこの世界から巨星を失った思いでいることを想像することは、難しいことではありません。

 それでも、彼が世界に伝えようとしたサウンド、その音作りへの姿勢はこれからもますます燦然と輝くことになります。 


 



【アルバムの紹介 ~その1~】 
アルバム:Blow By Blow(ギター殺人者の凱旋) 
発表:1975年
スタイル:フュージョン  ジャズ・ロック
イメージ:安らぎ 洗練 緊張感 創造性 冒険 挑戦 研ぎ澄まされた


Blow By Blow - Beck, Jeff
Blow By Blow - Beck, Jeff


 1975年、彼の初のインストゥルメンタル・アルバムとしてリリースされ、ビルボード・チャートで4位を記録しています。
 当時流行していたフュージョン色の濃い、ジャズ・ロックのアルバムです。
 
 発表当時、レッド・ツェッペリンのジミー・ペイジは、このアルバムについて「ギタリストのためのギター・アルバム」と絶賛しました。

 この作品は、ヴォーカルのない、ギターだけが歌うロックアルバムとして成功し、新しいロックの姿を示し、当時のロック界、特にロック・ギタリスト達に大きな衝撃を与えました。
 
 そういった意味で、このアルバムはロック界の金字塔といえます。
 
 そして、彼自身もこの作品を機に、ボーカリストを必要としない、ギターで自分を表現するクロスオーバーの作品を次々と発表していきます。
 
 それまでのギター表現の限界を超え、革新的なギタリストとして活躍していきます。

 Cause We’ve Ended As Loversをはじめ、You Know What I MeanScaterbrainFreeway JamDiamond Dustなどギターインストの名曲が詰まっているアルバムです。


収録曲 (ギターインスト:赤字)
1.You Know What I Mean
2.She’s A Woman
3.Constipated Duck
4.Air Blower
5.Scaterbrain
6.Cause We’ve Ended As Lovers
7.Thelonius
8.Freeway Jam
9.Diamond Dust


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Blow By Blow - Beck, Jeff
Blow By Blow - Beck, Jeff








 【アルバム紹介 ~その2~】
アルバム:Wired  
発表:1976年
スタイル:フュージョン  ジャズ・ロック
イメージ: 洗練 緊張感 研ぎ澄まされた
 

ワイアード - ジェフ・ベック, ジェフ・ベック
ワイアード - ジェフ・ベック,

 Blow by Blowに続いて、ギター・インストゥルメンタル・ミュージックを追求するジェフ・ベックが放った第2弾です。

 発表当時は、多くのファンがあらためて驚きを持って迎え入れました。

 前作に続いてマックス・ミドルトンが作曲やクラビネット(キーボード)で参加していますが、ヤン・ハマーを迎えての新しいサウンドづくりを進めていきます。
 
 全体として、前作よりハードでエキサイティングなプレイとなっています。

 Led BootsGoodbye Pork Pie Hatなどギターインストの名曲に満ち満ちた一枚です。

 収録曲(赤字:ギターインスト)
1. Led Boots
2. Come Dancing
3. Goodbye Pork Pie Hat
4. Head For Backstage Pass
5. Blue Wind
6. Sophie
7. Play With Me
8. Love Is Green



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ワイアード - ジェフ・ベック, ジェフ・ベック
ワイアード - ジェフ・ベック









【アルバム紹介 ~その3~】
アルバム:Jeff Beck with the Jan Hammer Group Live  
発表:1977年
スタイル:フュージョン  ジャズ・ロック
イメージ: 洗練 緊張感 研ぎ澄まされた


ライヴ・ワイアー - ジェフ・ベック
ライヴ・ワイアー - ジェフ・ベック

 日本では、「ライブ ワイア」と呼ばれているアルバムです。
 前作のアルバム「Wired」を発表した後に、ジェフ・ベックはヤン・ハマー・グループとともにライブ・ツアーを始めますが、1976年の10月から11月にかけてアメリカで行ったライブを編集したものです。

 アルバム「ブロウ・バイ・ブロウ」、「ワイヤード」からの曲とヤン・ハマー・グループの曲(2,4,5曲目)をプレイしています。

 Freeway Jamはライブならではの独特のノリが感じられ、She's A Woman はレゲェっぽいリズムにのせて楽しく仕上げてあり、ScatterbrainBlue Windはスピード感、臨場感に溢れ、ヤン・ハマー・グループの曲は宇宙の広がり、深遠さを感じさせてくれる場面があるなど、どの曲も「聞けてうれしい」と思ってしまいます。
 
 ジェフ・ベックとヤン・ハマーの掛け合いが烈火のごとく繰り広げられることにより、ジェフ・ベックのギターの切れ味、鋭さ、輝きが一層増して聞こえてきます。

収録曲 (赤字:ギターインスト)
1. Freeway Jam
2. Earth (Still Our Only Home)
3. She's A Woman
4. Full Moon Boogie
5. Darkness/Earth In Search Of A Sun
6. Scatterbrain
7. Blue Wind


(AMAZON)
Live With the Jan Hammer Group - Beck, Jeff
Live With the Jan Hammer Group - Beck, Jeff




【アルバム紹介 ~その4~】
アルバム: There & Back  
発表:1980年
スタイル:フュージョン  ジャズ・ロック
イメージ:洗練 緊張感  研ぎ澄まされた
 

There and Back - Beck, Jeff
There and Back - Beck, Jeff

 ジェフ・ベックのソロアルバムの3作目です。

 アルバム「ブロウ・バイ・ブロウ」「ワイヤード」を継承し、ギター・インストゥルメントを追求していきますが、前作と比べ、ファンクやロック色を強め、緊張感も高まり、個人的にはとても好きなナンバーがそろっています。

 曲の構成は、最初の3曲が、ヤン・ハマーの作曲で、彼とのセッションになっています。

 後半の5曲は、ヤン・ハマーに代わって組むことになったトニー・ハイマス(キーボード)が全曲の作曲にかかわっており、演奏は、トニー・ハイマスとフュージョン界の実力派ドラマー、サイモン・フィリップスとのセッションとなっています。
 
 ジェフ・ベックの透明感のあるトーンや鋭いフレーズは相変わらずで、このアルバムはビルボード・ジャズ・アルバム部門で10位に入りました。

 Star CycleEl BeckoThe Bumpなど、このアルバムもギターインストの名曲に溢れ、大変満足することになるアルバムです。 


収録曲 (赤字:ギターインスト)
1. Star Cycle
2. Too Much To Lose
3. You Never Know
4. The Pump
5. El Becko
6. The Golden Road
7. Space Boogie
8. The Final Peace


(AMAZON)
There and Back - Beck, Jeff
There and Back - Beck, Jeff






【アルバム紹介 ~その5~】
アルバム:Jeff Beck’s Guitar Shop  
発表:1989年
スタイル:フュージョン  ジャズ・ロック
イメージ:洗練 緊張感  研ぎ澄まされた
 

ギター・ショップ - ジェフ・ベック, ジェフ・ベック
ギター・ショップ - ジェフ・ベック

 ソロアルバムとしては、5枚目となります。
 
 ジェフ・ベックのギターインストでは、前作と比べ、さらにロック的なサウンドであるとともに、全体が硬質なもの(金属)で築かれているアート作品のような魅力を感じます。

 Guitar ShopSavoyBig Blockなどで、緊張感の高まった、攻撃的な、形を度外視したようなフレーズが、カッコよく連続的にプレイされます。

 そして、天を突き破るような、自由に動き回るメロディラインに驚かされます。

 また、ドラムのテリー・ボジオ、キーボード、シンセサイザーのトニー・ハイマスとの3人だけによるガチのプレイも重量感があり、凄みを増しています。

 一方、Where Were You Two Riversは、無二のバラード・ナンバーとなり、このアルバムの深さがはかり知れなくなります。
 
 Where Were You Guitar Shop Two Riversなどがギターインストの名曲として紹介されることがありますが、全曲が名曲だと思います。なお、全曲とも、3人が作曲にかかわっています。

 このアルバムは、1990年にBest Rock Instrumental Peformance部門で、グラミー賞を受賞しています。

収録曲 (赤文字:ギターインスト)
1. Guitar Shop
2. Savoy
3. Behind The Veil
4. Big Block
5. Where Were You
6. Stand On It
7. Day In The House
8. Two Rivers
9. Sling Shot
  (1曲目と7曲目は、ボーカルによる語りが入ります)


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ギター・ショップ - ジェフ・ベック, ジェフ・ベック
ギター・ショップ - ジェフ・ベック